柳宗理さん やすらかに

先日、ニュースで訃報を目にして驚いた。
日本のインダストリアルデザインのパイオニアであり、プロダクトデザイン、環境デザインに多大な貢献をされた巨匠、柳宗理さんが永眠された。

クルマ好きにはオート三輪、インテリア好きにはバタフライスツール、料理に凝る人にはキッチンツール、などでお馴染みかもしれない。横浜市営地下鉄でも作品に出会えます。

機能に従うモダンデザインでありながら、人の体温を感じるような優しい形態は
師の人柄がにじみ出るようなものです。

私にとっては恩師でもあり、バウハウスの考えの伝道師であり、憧れでありました。
師の教えは実践実験に重きをおいたもので、モノに直接向き合うものでした。

机上であーだこーだ考え、口先評論しか出来ない輩にはなりたく無い、具現化する力がとても大切であると日々おもいます。柳宗理さんから頂いた教え。

こんな時代、人の気持ちや生活に寄り添うモノづくりをしたいものです。

ご冥福をお祈りします。